自動車のスタータ(セル)が回らない時は故障かバッテリー上がりなのか
自動車に乗ろうとして、鍵を回した時にスタータが回らない。
こういったトラブルに遭った時には、いくつかの原因が考えられます。
スタータは、セルフスタータ、セル、セルモーターなど様々な呼称があります。
鍵を回した時にエンジンをかける為に、回るエンジン始動装置を指します。
どういった原因が考えられるか解説していきます。
スタータ(セル)が回らない原因は
スタータ(セル)が回らないトラブルが発生した場合、
大きく分けて3つの原因が考えられます。
- バッテリー上がり
- オルタネーターの故障
- スタータ(セル)そのものの故障
症状や心当たりがある場合は、原因特定に役立つので解説していきます。
バッテリー上がりの心当たりがあるか否か
クルマが動く仕組みを簡単に説明すると、
オルタネータという電気を作る部分でエンジンを動かかし、
バッテリーに蓄えられる電気でライトや空調、オーディオなどの機器を動かします。
エンジンを動かすことで、バッテリーに電気が蓄えられていく仕組みとなっています。
バッテリー上がりの場合、この蓄えられた電気を徐々に消費することがセルスタータが回らない原因となっています。
- ライト、室内灯の消し忘れ
- 半ドア
- 長い間乗っていない
- ACC(アクセサリ)放置
などの心当たりがある場合は、まずバッテリー上がりが原因として考えられます。
ACC(アクセサリー)状態というのは、エンジンを掛けずにライトや空調、オーディオ機器などを使用することが出来る準備状態のことを指します。
心当たりがない場合は故障の可能性がある
上記で説明したようなバッテリー上がりの心当たりがない場合、
自動車のオルタネータ、もしくはセルスターター自身の故障が考えられます。
オルタネータの故障
オルタネータの故障は、自動車のトラブル症状から原因を予想することも出来ます。
故障は、走行中に急にエンジンが止まってしまったり、危険が伴う為、
必ずすぐ路肩などの安全な場所に自動車を止めるか、
最寄りの修理工場、ディーラーにクルマを持ち込みましょう。
- バッテリー、その他の警告灯が点灯
- 走行中にエンスト
- バッテリー交換後もエンストする
- エンジンが掛からない
上記のような症状の場合、オルタネータの故障が考えられます。
さっきまで普通に運転出来ていて、
バッテリーが上がってしまうような心当たりもない場合、
オルタネータの故障によりバッテリーに電気が蓄積されず、
たまたま前回運転した際に使いきってしまったというパターンも考えられます。
スタータそのものの故障
心当たりもなく、クルマのライトや室内灯もいつも通り明るくつく状況で、
セルスタータだけが回らないなどのトラブルは、
スターターそのものの故障が考えられます。
クルマを動かすことが出来ないので、
ディーラーや、任意保険のロードサービスを使って自動車を、
ディーラーや修理工場まで運んでもらいましょう。
車の仕様が原因の場合
バッテリー上がりや、クルマの故障がトラブルの原因ではなく、
自動車の仕様で、スタータを回すことが出来ないこともあります。
まず確認しておくべきポイントは、
- ギアは、P(パーキング)に入っているか
- ブレーキ、クラッチをしっかり踏み込んでいるか
- ハンドルロックは掛かっていないか
ギアがパーキングに入らない
セルを回す時には、ギアはパーキングに入れておく必要があります。
しかし、ギアがうんともすんとも動かない時には、
シフトロックが掛かってしまっている場合があります。
シフトロック解除ボタンを押しながら、ギアを動かそうとすれば、
基本的にはシフトロックは解除することが出来ます。
車によって、シフトロック解除方法は違うので、
車名、シフトロックで検索してみるとすぐ解除方法がわかると思います。
ハンドルが回らない
スタータが回らない時に、ハンドルロックが掛かっていないか確認しましょう。
ハンドルロックが掛かっている状態だと、スタータは回りません。
ハンドルロックを解除する方法は、
ブレーキを踏み、鍵を回しながら、ハンドルを左右に動かそうとしましょう。
そうすると、すぐハンドルが回るようになり、
セルを回せば、エンジンは掛かると思います。